アーカイブ:2015年7月

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8/1(土)『せんそうしない』トーク&サイン会

みなさまこんにちは。
戦後70年を前に、穏やかならぬ雲行きとなりました。
不安な気持ちでニュースをご覧になっている方も
多いのではないでしょうか。

このタイミングで、俊太郎さんの新刊が登場です。

 

絵本『せんそうしない』(講談社刊)
たにかわしゅんたろう・ぶん
えがしらみちこ・え
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ちきゅうに いきる
いきものの なかで

せんそうを
はじめるのは
にんげんだけ

それも おとなだけ     (本文より)

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みずみずしくやわらかな江頭路子さんの絵と、
俊太郎さんの短いシンプルなことば。

この絵本には、むずかしいことば、人をけむに巻く言い回し、
美辞麗句はどこにも出てきません。
淡々とした、静かで力強いことば、美しい絵と向き合いながら、
ぜひひとり、考える時間をもっていただけたらと思います。

そして絵本『せんそうしない』刊行記念の
サイン会&トークショーも開催決定!

着席でのご予約は親子限定ですが、お立見でしたら
どなたでもご観覧いただくことが可能です。
本当は、いま、大人たちこそこの絵本を読むべきかもしれません。
ぜひお誘いあわせのうえ、お集まりください。

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8/1(土)絵本『せんそうしない』刊行記念 
谷川俊太郎さん×江頭路子さんサイン&トークショー

日時:8月1日(土)14:00~
会場:紀伊國屋書店新宿南店6階
イベントスペース「コミュニティガーデン」
ご予約・お問い合わせ:03-5361-3312
参加方法:要予約 先着15組

※子どもへ戦争について伝えることをテーマにしたイベントのため、席の予約は親子参加限定です。なお、オープンスペースのため、立ち見にて観覧も可能です。

詳細は、こちら

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それではみなさま、良い一日を!   (スタッフ 川口)

 

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「うりずんの雨」

岩波ホールで「沖縄 うりずんの雨」を観た。知っているつもりの琉球/沖縄の過去、現在、未来について啓蒙してくれる映画だが、活字ではない肉声と映像の力をあらためて感じさせられた。

70年前の沖縄での戦争体験を語る生き残ったアメリカと日本の兵士たちは、みな90歳を越えている。その声と口調の静かだが深いリアリティに圧倒される。劇映画とは次元が違う記録映画のパワー。

1952年ミルウォーキー生まれの監督、ジャン・ユンカーマンが上映後に登場した。いい日本語を話す。小室等の音楽に感謝していた。ぼくはユンカーマンの構成と編集の切れ味に感動。東京では7月いっぱい上映中。絶対のおすすめです。 (俊)

*映画「沖縄 うりずんの雨」岩波ホールでの上映情報は、こちら
*その他、全国会場を巡回します。くわしくは映画公式ホームページをご覧ください。 

 

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年齢

新聞に自分の名前が出たらそのあとに(八三歳)とくっついていた。余計なお世話だ。でも気がついてみたらぼくも、加トちゃんはいくつになったんだっけなどと独りごと言ってる。年齢が気になるのは何故だろう。

長生きするのは今でもめでたいが、めでたくない長生きも増えている。老人の知恵が若者の情報に追い越されるのは世界的な傾向だろう。詩には情報や知恵も必要だが、その他になんだかよくわからないプラスアルファも必要みたい。

そのプラスアルファはどうやら作者の年齢とは関係がないようだ。一番古い『二十億光年の孤独』と一番新しい『あたしとあなた』がアマゾンに並んでいるのを見ると、嬉しいのだが嬉しいだけではすまない複雑な気持ちに襲われる。その気持ちはおいそれと言葉にならない。 (俊)


*『二十億光年の孤独』(集英社文庫)はこちら
*『あたしとあなた』(ナナロク社)はこちら 

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1968年

〈ぽえむ・ぱろうる〉の蔵出しで現代詩手帖の1968年7月号を買った。〈詩に何ができるか〉というぼくも出席した公開討論会の記録が特集されている。まだ詩人たちの元気がよかった時代。たとえば富岡多恵子の詩の口調は‥…

「とりあえず/なにをするべきかと思ってみるに/まあゆっくりオシッコでもして/それから靴下をベッドの下からひっぱり出す/あんた/あたしのオシッコするとこみてよ/ぼんやりしないで/ついでにあたしの足を洗ってよ」と200行ほど続く。

討論会でのぼくの発言にはすぐにヤジが飛んだ。今じゃ何か質問はありませんかと言っても、なかなか聴衆から手が挙がらない。簡単に比較することは出来ないが、時代の空気はあきらかに変わってきている、のは当たり前か、もう半世紀近い昔の話だもんね。でもぼくには古い現代詩手帖が、かえって今の号より新鮮に思える。 (俊)

 

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