アーカイブ:2013年2月

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ゴダールのユーモア

ゴダールの初期の短編《水の話》を見た。無声映画時代のドタバタ喜劇で有名なマック・セネットに捧げられている1958年の作。雪解け水で洪水になった村から学校があるパリへバスで向かおうとする娘が主人公。長靴借りたり小舟に乗ったりしてるうちに、若い男の車にヒッチハイクすることになる。

この娘がナレーターになってのべつまくなしに喋っている。「ペトラルカと同様、私もむしろ逸脱によって主題を語るの」運転手の若者は車の自慢ばかりだが、結局車も立ち往生、二人はいい仲になってしまう。カットインする空撮の洪水報道の映像、目まぐるしく次々変わる音楽、テンポのいい面白さは報告するのもまどろこしい。

もともとトリュフォーが長編の撮影に入るまでに撮るはずだったが、水が引いてしまって断念した後をゴダールが受け継いだのだそうだ。僅か12分の短編だが、ゴダールの才気、ユーモアのセンスが十分に楽しめた。エンドクレジットも字幕ではなくて娘の声、計算された無造作な感じが最高。(俊)

*DVD『アラン・レネ/ジャン=リュック・ゴダール 短編傑作選』紀伊國屋書店

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「宇谷野川亜俊喜太良郎」

こんにちは、「スタッフ」ことナナロク社の川口です。
2013年の「近ごろの俊太郎」では、担当編集の視点から、
自社/他社問わず、俊太郎さんのいろいろな活動や
日々のちょっとしたあれこれなども
ここでご紹介していきたいな~、と思います。

えっ新年の抱負、遅すぎ?
いやでも旧暦では今日がお正月だし!

というわけで、みなさま、引き続きよろしくお願いいたします。

ところで、「宇谷野川亜俊喜太良郎」、ついに出ましたよ。

何の本かというと…

宇野亜喜良さんとのはじめての共作、『おおきなひとみ』(芸術新聞社)。
宇野さんと俊太郎さん、初顔合わせとは意外ですが、
それぞれの色を持ったまま、ふたりの作品世界が
美しくにじみあったような1冊だと思いました。

詳しい書籍情報は、こちらをどうぞ。

2013年は、俊太郎さんの新刊が続々と出ていますね。
ナナロク社でやる俊太郎さんの企画も、少しずつ進行中です。(川口)

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2/2大阪スタンダードブックストア

今日は立春。ここ数日の暖かい陽気で、
俊太郎さんの家の梅のつぼみも、ずいぶんふっくらとしてきました。
中にはもう開いている花も。
春は、着実に近づいてきてるんですね。

さて、2月2日は、大阪のスタンダードブックストアに行ってきました。
ヴァレンタインスペシャルと題して、愛にまつわる詩の朗読やトークを
たっぷり俊太郎さんにしていただこう!というイベントです。

200名近いお客様の熱気、すごかったです!
参加してくださったすべてのお客様、長時間、立ち見でご覧下さったお客様、
会場設営やイベントの準備に奔走して下さったお店の皆さま、
本当にありがとうございました。

熱いイベントの模様を、ちょっとだけご紹介!
じゃん、こちらは開場前のマイクテスト。
俊太郎さん(の頭)の向かって右から、イベント担当の平井さん、
社長の中川和彦さん、弟さんで専務の中川明彦さん。
今回のイベントが実現したのは、スタンダードブックストアのみなさんの
熱いラブコールのおかげ!

会場はこのとおり、満席!

初恋の話や、ご自身の豊富な(!?)体験談を交えながら
ユーモアたっぷりに切り返してくる俊太郎さんは、
もはや芸人なみの話術と頭の回転の速さ…。
聞き手を務めたスタッフKも、たじたじでした。

「62のソネット」「愛について」「きみ」「あいしてる」のほか、
『女に』から「川」「会う」など数編を読み、
なかなか聞く機会のない長編詩「詩人の墓」も朗読。
最後は、持参のMacBook Airを開いて、出来たてほやほやの詩を読む
粋なパフォーマンスも。

トークと朗読の後は、会場からの質問にも答えてもらいました。
好きな人へのアプローチの仕方とか、参考になりましたよね?

トークののち、サイン会もおこない、完全燃焼で大阪をあとにした
俊太郎&ナナロク社でした。(そして帰りは新幹線で爆睡…)

あっという間の一日でしたが、たくさんの読者の方にお会いできて
うれしかったです。ありがとうございました。 (スタッフ)

 

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