サイン

サイン会なるものが、物書きにも要請されるようになったのがいつ頃のことかさだかではないけど、ぼくの場合は草思社から出た〈マザーグースのうた〉が、ベストセラーになった70年代が始まりだった。始めのうちはサインペンの色を変えたりして楽しんでいたけれど、度重なるとなんだか流れ作業のようで、ストレスになってきて自分の名前なのに間違えてサインしたりする。

翻訳本によってはローマ字でサインすることもあって、これは漢字よりはるかに楽。でも詩集には似合わない。そこで考え出したのが〈俊〉一字に〈TS〉というハンコの組み合わせ。見た目も悪くないので、これからはこんな省エネサインをすることになるだろう。

ところで何年も前に、このハンコを作ってぼくに贈ってくれた白羊さんの連絡先が分からなくなっている。もしこれを見て連絡してもらえたら嬉しい。(俊)

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