はらっぱ

はらっぱでこどもらがはねまわっている
このくにでもあのくにでもはねまわってる
むかしからこどもらははねまわっていた
これからもはねまわるだろう うんがよければ

おとなはわらいながらそれをみまもる
それをえにかく うたにする おはなしにする
それからそれをおもいでにして
せんそうをしによそのくにへでかけていく

はらっぱでこどもらが ねている
どうしたのだろう
こどもらはいつまでたってもおきあがらない
おとなはもうはらっぱにもどれない

いつのまにか はらっぱはほりかえされて
おおきなふかいあなぼこになった
そのうえにたかいたてものができた
うんよくおとなになったこどもらがたてたのだ

しんでしまったこどもらのことを
いきているこどもはがっこうでまなぶ
こうていでこどもらがはねまわっている
うつむいてひとりでたってるこもいる

『バウムクーヘン』(ナナロク社)より

* * * * *