生きていく

鏡に映っているのは今日のわたし
昨日のわたしとかくれんぼしている
冷蔵庫の扉にはメモがいっぱい
捨てられないのがどれかは秘密

溜まったビールの空き缶出して
駅までの坂の途中で不意に
迷っていた案件の解決が浮かび
小さな満足を自分に許す

あなたは時々オニになると
幼馴染に言われたことが忘れられない
わたしはわたしと開き直ると
余計自分がわからなくなる

生きていく 花屋の店先の薔薇のように
生きていく 父の記憶を更新しながら
生きていく 謎めいた香りの明日に向かって
生きていく ひとりで

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