私より先にそっちへ行ってしまった人たちへ

水が滲んできているのに気づきました
空は青くどこまでも澄んで
微風が木々の枝を揺らしています
でも落ち葉が散り敷いた地面に
水が滲み出しているのです
ココロの森は行きつけの場所です
でもまだまだ知らない所がありました
泉が湧いてきていたのです
ココロの森の奥深く
音もなく泉が湧いてきて
流れずに湛えているのです
涙の比喩ではないかとお思いですか
でも私は泣いていません
泣きたいとも思っていません
泉の水は透き通っています
濁っていて当然なのに
揺れながら水に映っているのは
若かりし日のあなたがたの姿
でも私はそれを見ているのではない
泉の水は生まれながらの体内の水と
すっかり混じり合っているから
あなたがたはもう思い出の中にいない
コトバでもイメージでもない水となって
私のからだを巡っています

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暑いのに私の詩を読んでくれる人がこんなにいる!と思うのですが、涼しいところで読んでいる人もいるんでしょうね、羨ましい。私の大好きなアメリカの絵本作家M.B.ゴフスタインのおばあちゃんのはこぶね』(現代企画室)が復刊されました。そこに収められた「最期のことば」に共感し感動したので、皆さんにも読んで欲しいと思ってひとこと。(俊)

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