宇宙へ溢れる

蔦がからんだよその家の壁に
斜めに夕陽がさしていた
道を首輪のない犬が横切って行く
時間が忍び足で夜へと急ぎ
ぼくは雑木林の木の間隠れに
一番星を見つける

此処って何処なんだ
今って何時なんだ
ぼくっていったい誰なんだ
ふだんは気にもしていないことで
ココロとカラダが一杯になって
ぼくは宇宙へと溢れ出す

今立っているこの土の上と
計り知れない星のかなたとが
切れ目なく続いている
遡り切れない過去と限りない未来に
継ぎ目なくつながっている

学校で教わる知識だけでは足りない
読むだけ考えるだけでは足りない
そうぼくに思わせるものは何だろう
気持ちがとめどなく広がってゆく
見えもせず聞こえもしないものへと
梢が指す無数の星々に見守られながら

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