はなのいえ

旅館に入ってカーテンを開けたら、庭に詩がしつらえてある。座卓の上のお茶受けを見ると、アクロスティックになった和三盆の文字。寝ころんで天井を見上げたら、灯が原稿用紙になっていて、そこにも一篇の詩。床の間の掛け軸はもちろん詩の一行。本棚には詩集や絵本、デスクの上のラップトップを開けると、詩のファイルがずらり。この部屋、題して「はなのいえ」。

それがすべて私の書いた詩なので、趣向を面白がりながら、当人いささか食傷気味。でも活字になって紙の上に寝そべっている詩を、たたき起こして四国は松山道後温泉にまで連れ出したのは、「obla( )t」(オブラート)松田さんはじめスタッフのお手柄。ついでに近くの他の旅館まで散歩したら、そこには草間彌生さんの部屋があった。

一歩足を踏み入れたら最後、赤白、白黒、カラフル水玉に取り囲まれて、なんだか自分も水玉になったかのような酔い心地。二次元の丸、三次元の球が宇宙の原型だと納得せざるを得なくなる。(俊)

*obla( )t http://www.oblaat.jp/news/news031.html
*道後オンセナート2014 http://www.dogoonsenart.com/
*ホテルホリゾンタル http://www.hotelhorizontal-dogo.com/

 

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